
人間の身体は、筋肉が収縮して、骨と骨を引き寄せて、関節を動かしますが、同じ動作を繰り返していると、筋肉と骨との付着部で、疲労が起こります。
テニスひじは、前腕の筋肉が肘の外側(内側)に付着した部分で、大きな負荷が繰り返され、筋繊維レベルでの小さな傷害の蓄積によって、起きるのが特徴です。
テニスでの発症は、多くの場合、バックハンド(フォアハンド)で使用する筋肉に、支障をきたします。
軽症状での肘への違和感を感じながら、テニスを継続していますと、最初の症状として、ストロークのときに、肘に痛みを感じるようになります。 しかし、プレーが出来ないほど、深刻ではありません。 単純に、肘が痛いです。
さらにテニスを続けていると、痛む部分が、肘から手首にまで広がったり、動かさずにいても、肘周辺が痛むようになります。 この時点では、練習中、試合中、または後に、肘の外側(内側)に鈍痛を感じます。 多くの場合、部分圧痛があり、腫れを伴う事もあります。
日常においては、パソコンでの入力作業、マウスクリック、タオルを絞る、前腕水平状態にて物を持ち上げる、下げる、引っ張る、といった作業時に、同じような痛みを感じます。 また、押さえても痛く、悪化すると安静時・冷えたとき・寝ているときにも、ズキズキとうずくこともあります。 肘の曲げ伸ばしで、痛むことは、あまりありません。
中症状のまま、治癒対策をせず、テニスを継続していますと、ラケットが握れない、ボールを打てない、物が持てない(コーヒーカップ程度でも)、ドアノブを回せない、瓶ビールをコップに注げない等、テニスに限らず、日常に支障を来たします。
治療の原則は、患部を冷やし、痛みを生じるすべての運動をやめることです。 すなわち、休息であり、休息に勝る治療方法は、残念ながら存在しません。
休息出来ない場合は、テニスエルボーバンドの装着、フォームの抜本的な改善等により、悪化を防げます。
病院を訪れる場合は、整形外科か、スポーツ医を受診します。